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zoom RSS 保育園編 2  

<<   作成日時 : 2018/06/30 17:41   >>

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長女長男が小学校三年と一年、次男がやっと年少組に進んだ年、愛知県北設楽郡の大田舎がら名古屋に舞い戻って二年半がたっていました。それまで住んだ借家を出てぼろ長屋に引っ越したのは1977年初夏のころ。
そのころの世の中では、前年にロッキード社から田中元首相への贈賄が発覚して逮捕されるという、大変な事件がありました。
また、山田太一脚本のTVドラマ「岸辺のアルバム」は、ごく普通の家族が崩壊に至るまでの個人的事情を、洪水に飲み込まれていく家に重ねてリアルに描いたものです。私たちも、一戸建ての借家から、いまにも崩れそうな長屋へと、そんな崩壊の軌跡をたどっている真っ最中でしたから、興味津々で見ていたことを思い出します。

家賃は今までの半分以下で、二万円でおつりがくるという格安さ。
引っ越しの前にかなりの荷物を処分しました。名古屋に引っ越してきたときは二段ベッド、ソファーベッド、じゅうたんなどをおいてきたのですが、今回は食卓テーブルの椅子四脚、ガスオーブン、座布団、弟がくれた車用カセットデッキ(トラック仕様のすごいおっきいもの)とテープ、そのたもろもろをひっくるめて業者に引き取ってもらいました。

荷物は、おんぼろの青い軽自動車で何度も運びました。青い車は、当時タイプの専門学校を出て紹介された経済興信所のパートを三ヶ月で辞めるときに払い下げてもらった物です。
辞めたのは正規の仕事がみつかったため。正直に辞める理由を打ち明けたら、餞別代わりだ、持って行け!と、車とタイプ一式を払い下げてくれました。タイプはそれから私が内職をするのに大いに役立ってくれました。昼も夜も、働きました。でないと食べていかれなかった。
車はなんていっても目立つ色で、仕事柄よろしくないとのことでしたが、強面で無口な社長のセクハラに遭ったこともなく、ぶっきらぼうな親切がとても有り難かった。

こうして私たちのぼろ家時代がはじまりました。
   中略
ドアを開けると4.5畳くらいの板張りのキッチン、その奥に6畳の和室。和室の外に狭い濡れ縁があり、外にトイレ。という作りが横に3つ並んでいましたが、なぜかそのうちの真ん中と右端がふたつで一つにリフォームされていました。なので実際には和室が二つとキッチンと元キッチンの部屋には子供たちの机がどうにか入るという、広さがありました。
でも元トイレのあった場所には浴室がありましたが、地面にポンと置かれただけなので虫は入るわ、排水の便が悪くて逆流するわ、そのうえ隣家の二階から丸見えなのでビニールをたらしたりと、不衛生さと大変さに閉口して銭湯を利用することにしました。

このぼろ家で一番の問題だったのは、初めてのくみ取りトイレだったことでしょう。和式洋式以前の問題です。
男の子たちはそうでもなかったですが、長女は怖がって怖がって。通常は蓋をしてましたがいよいよとなれば蓋をとらなければなりません。で、窮余の一策、太い釘を上の窓の下に打ち付け、紐をたらしました。怖いのは変わらずでしたが、なんとか一人で用を足すことができるようになりました。

それからこの長屋にはお隣さんがいました。
共働きのご夫婦、社会人のお兄さんが二人、高校生のお姉ちゃんの五人家族。五人。
ときどき銭湯で奥さんとお姉ちゃん一緒になり、少しずつ話すようになりました。この名古屋で一戸建ての家をどうしても買いたいとのこと。ご主人は八百屋さんで働き奥さんはスーパーで働き子供たちも一緒に頑張っているのだそうです。頭が下がりました。
和室に男ども、キッチンに奥さんとお姉ちゃんが休むそうです。
生活の質を落とすのレベルダウンだのと思っていた私はすごく恥ずかしかった。だって、隣の家からは、怒鳴ったり怒ったりする声はひとつも聞こえてこなかったのですから。

引っ越してまもなくの朝から雨の降る日曜日、夫婦それぞれの兄に立ち会いを頼み、離婚届に署名捺印し、念書を交わすことができました。
翌日朝、仕事に出かける前に区役所により、届を提出しました。晴れ渡った空を見上げ、悲しいはずもなかったのに涙がとまりませんでした。

    
    今回はここまで。保育園・学童保育はまだまだ続きます。



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